6/13リリースからの注目作品をPitchforkとFADERがそれぞれ取り上げています。
今聴くべき10枚の新作アルバム:King Gizzard & the Lizard Wizard、Buscabullaなど Pitchforkが「今聴くべき10枚の新作アルバム」を発表しました。このリストには、多様なジャンルからの注目すべきリリースが含まれています。
オーストラリアのバンド King Gizzard & the Lizard Wizard は、27枚目のスタジオアルバム『Phantom Island』をリリースしました。このアルバムは、サイケデリックなソフトロックにディスコ、プログレ、そしてフォークの要素が融合した作品で、祝祭的でありながら内省的な側面も持ち合わせています。
プエルトリコのシンセポップデュオ Buscabulla の2ndアルバム『Se Amaba Así』は、過去、恋愛、そして未来への視点をテーマにしています。アップビートでありながら落ち着いたサウンドが特徴です。
ニューヨークのプロデューサー兼シンガーソングライター Maiya Blaney は、デビューアルバム『A Room With a Door That Closes』を発表しました。ブレイクビーツとドラムンベースが取り入れられつつも、彼女のソウルフルなボーカルが全体にメランコリックな雰囲気を与えています。
イギリスのラッパー兼プロデューサー Skaiwater は、短期間で『PinkPrint 3 EP』をリリース。2000年代のアンダーグラウンドポップに見られるグリッチーなエレクトロニカと、アルトR&B、トラップを融合させたサウンドが特徴です。
長年の活動を経てついにデビューLP『Tether』をリリースした Annahstasia は、フォークの哀愁からゴシックな感情の爆発まで、幅広い表現力を見せています。Frank Oceanなどのプロデューサー陣が参加し、練り上げられた作品となっています。
ラッパー兼プロデューサー FearDorian は、セルフプロデュースの新作『Out the Past With a Window』を発表。ニューヨークやアトランタ、ミルウォーキーでの録音を経て制作された、簡潔なラップの旅が描かれています。
Lyra Pramuk の新作『Hymnal』は、人間、動物、そして地球との社会的つながりをテーマにした、複雑で緻密なボーカルシンフォニーです。 ニューヨークのラッパー Lil Tecca は、4枚目のスタジオアルバム『Dopamine』で、初期の遊び心あるフローから、より落ち着いたクールなスタイルへと進化を遂げています。
ハーピスト Brandee Younger の8枚目のアルバム『Gadabout Season』は、軽快なジャズ、クラシックの正確さ、そしてオールドスクールR&Bの魂が融合した、夢のようなサウンドスケープを提供します。
最後に、James Holden & Wacław Zimpel は初のコラボレーションアルバム『The Universe Will Take Care of You』をリリースしました。この作品は、英国のアンダーグラウンドダンスシーンを牽引するHoldenとオーストリアのクラリネット奏者Zimpelの、宇宙的な親和性に基づいたサイケデリックな即興演奏のコレクションです。
今回のリストは、ロック、シンセポップ、R&B、ジャズ、実験音楽など、多岐にわたるジャンルから選ばれており、リスナーに新たな音楽体験を提供することでしょう。
今週注目の4枚のアルバム:Maiya Blaney、Leikeli47、そして他のアーティスト The FADERが今週の注目アルバムを紹介しています。4組のアーティストの新作が特に取り上げられています。
Maiya Blaneyの『A Room With A Door That Closes』は、デビューアルバムとして高い評価を受けています。ニューヨークのプロデューサー兼ソングライターによるこのアルバムは、アンビエント、ドラムンベース、パンクなど、多様なサウンドを自由に行き来する野心作。「fumbled」ではジャングルとパンクを融合させ、「Carmen Electra」では2000年代のノスタルジアを感じさせる音楽性を展開しています。同時に、「Honey I」のようなトリップホップバラードでは、コントロールの喪失について深く語っています。
Leikeli47の『Lei Keli ft. 47 / For Promotional Use Only』は、彼女の初の独立系リリースとなるアルバム。これまでのバラクラバ(目隠し)に象徴されていた彼女のスタイルから一歩踏み出し、バルーム・ハウス、グラムクラブ、レゲエなど、新たなサウンドスケープを探求しています。「passenger 47」や「famous」といった楽曲で、ニューヨークの街の生活や美しさを独特の語り口で描写しています。
ギター奏者のMary Halvorsonによる『About Ghosts』は、Amaryllisセクステットとの4枚目のアルバム。8トラックで構成されるこの作品は、独自の内的論理に従って展開される複雑な音楽。サックスやシンセサイザーなど、多層的な音の重なりが特徴的で、カオスの中に秩序を見出すような音楽性を持っています。
電子音楽プロデューサーのgyrofieldによる『Suspension of Belief』は、ドラムンベースの未来的な可能性を追求するEP。「Vegetation Grows Thick」から「Brinjal」まで、スペクトラルなジャズ、サイケデリックなテクノ、IDMなど、多様な音楽的アプローチを4つのトラックに凝縮しています。
さらに、Buscabulla、King Gizzard & the Lizard Wizard、Brandee Younger、Lil Teccaなど、他にも多くの注目アルバムがこの週にリリースされています。